ほしのこえ

【ガイド】小説を書きました いかがですか 元カテシリーズ 第169作 二十歳の原...

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【ガイド】小説を書きました いかがですか 元カテシリーズ 第169作 二十歳の原...

小説を書きました いかがですか 元カテシリーズ 第169作 二十歳の原...

小説を書きました
いかがですか
元カテシリーズ 第169作
二十歳の原点~序章~
元カテはM工業大学の電気工学科の二年生だった。 N寄高校を卒業し、現役でM工業大学に入った元カテはA川市の自宅を離れ、青春を謳歌していた。
「元カテ」
元カテが下駄履きでキャンパスをギターを背負って歩いていると後ろから、学生自治会の鏑木鉱太郎(かぶらき・こうたろう)が声をかけた。
鏑木は電気工学科の俊才で北大工学部も合格できる学力を備えていたが、M工業大学自治会を組織するためにバルタイ(党)から送り込まれたという噂であった。
「やあ、鏑木」
元カテは仕方なく言った。
鏑木は以前から元カテをM青に差そっていた。
M青とはパルタイの青年部組織である。
パルタイは美男美女の集まりだったが、そこで交わされる会話はマルクスレーニン主義に関わる些末な解釈に関するものばかりだった。
だから、政治に無関心な元カテは、鏑木にM青に入る気はないと断っていたのである。
「今日は授業は終わったのかい」
鏑木は元カテに尋ねた。
元カテは答えた。
「岬の突端に行って歌おうと思っていたところだ。あそこならどんなに大木なこえで歌っても文句を言われないからな」
鏑木は言った。
「君にお願いがある」
元カテは身構えた。
「パルタイには入らない。M青にも入る気はない」
鏑木は言った。
「実は僕はセツルメントの仕事をしている」
セツルメントとは「持つ者と、持たない者がともに相集って一定の地域、場所で共同して支えあう精神に基づくボランタリズム運動。近代の社会福祉、ソーシャルワークの形成発達に大きな影響を及ぼした」ものである。
元カテは言った。
「それは知らなかったな」
鏑木は言った。
「セツルメントの集会で君に歌ってほしい」
元カテは言った。
「歌うだけならいいよ」
元カテは翌日、ギターを背負ってM工業大学学生会館の集会所に出かけた。
そこにはセツルメントに関わる学生、すなわちM青の学生たちが二十人ほど集まっていた。
鏑木はみんなに元カテを紹介した。
「元カテだ。彼は中学の数学教師の息子として生まれた。音楽を愛好し、フォークソング同好会に入っている。今日は我々のために歌ってもらうなめに来てもらった」
元カテはお辞儀をして言った。
「四月一日一郎(わたぬき・いちろう)です。これから歌います」
元カテは歌った。
「もしも私が家を建てたなら
小さな家を建てたでしょう
大きな窓と小さなドアーと
部屋には古い暖炉があるのよ
真赤なバラと白いパンジー
小犬の横にはあなた
あなた あなたがいてほしい
それが私の夢だったのよ
いとしいあなたは今どこに
ブルーのじゅうたん敷きつめて
楽しく笑って暮すのよ
家の外では坊やが遊び
坊やの横にはあなた
あなた あなたがいてほしい
それが二人の望みだったのよ
いとしいあなたは今どこに
そして私はレースを編むのよ
わたしの横には わたしの横には
あなた あなた あなたがいてほしい
そして私はレースを編むのよ
わたしの横には わたしの横には
あなた
あなた あなたがいてほしい」
s://youtube/txco4i2GpTE
元カテが歌い終わると人々の中の一人が言った。
「元カテはプチプチだ」
元カテは言った。
「うっさい」
他の一人が言った。
「チューリップのアップリケを歌え」
元カテは言った。
「わかった」
元カテは歌った。
「うちがなんぼ早よ起きても
お父ちゃんはもう靴トントンたたいてはる
あんまりうちのことかもてくれはらへん
うちのお母ちゃん何処に行ってしもたのん
うちの服を早よう持ってきてか
前は学校へそっと逢いにきてくれたのに
もうおじいちゃんが死んださかいに
誰もお母ちゃん怒らはらへんで
早よう帰って来てか
スカートがほしいさかいに
チューリップのアップリケ
ついたスカート持って来て
お父ちゃんも時々買うてくれはるけど
うちやっぱりお母ちゃんに買うてほし
うちやっぱりお母ちゃんに買うてほし
うちのお父ちゃん暗いうちから遅うまで
毎日靴をトントンたたいてはる あんな一生懸命働いてはるのに
なんでうちの家いつも金がないんやろ みんな貧乏がみんな貧乏が悪いんや
そやでお母ちゃん家を出て行かはった おじいちゃんにお金の事で
いつも大きな声で怒られてはったもん みんな貧乏のせいや
お母ちゃんちっとも悪うない
チューリップのアップリケ
ついたスカート持って来て
お父ちゃんも時々買うてくれはるけど
うちやっぱりお母ちゃんに買うてほし
うちやっぱりお母ちゃんに買うてほし」 s://youtube/YlOToxOxOME
拍手が起こった。
鏑木が元カテに言った。
「元カテ、共に立ち上がろう」
元カテは言った。
「断る」
元カテはそう言うと集会所を後にして出てきた。
背後では「元カテのバカヤロウ」
そう怒鳴るのが聞こえた。
おしまい

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